Hinoe色の日々 Vol,9
- hinoe.norico
- 4月9日
- 読了時間: 2分
更新日:4月14日
今年も日光二荒山神社で行われた包丁式に参列しました。例年、悪天候やとても気温が低かったりしましたが、今年は晴天。


日光は杉並木に代表されるように杉の木が多いです



そんな観光をしながら、いざ包丁式へ!
この包丁式、起源を辿れば約1400年続くそうです。(式包丁ともいいます)
私たちの座席の前には袴(直垂ひたたれ)をまとった料理人の方々。

神にご挨拶をし、まずはまな板を清めます

この清めの儀式は五色の帯のついた短刀で行います。
五色は様々な物をこの色に置き換え、自然界や生命に至るまでの様々なエレメントをイメージしたものです。

その後、厳かな空気のまま続いて鯉を捌いていきます

1匹の鯉を手を使わずにまな箸と包丁で捌いていきます。


このように

最後は鯉に紙垂が添えられ、神に奉納されます

この儀式は我々日本人が自然や生命を大切にしてきた食文化だと思います。1400年も前からこうして食材…ひいてはそれを生み出す自然界に神が宿り、私たちの暮らしを守っているものと考えられた歴史を感じることができました。
今回も参列が叶ったのは、原木椎茸をお取引させていただいている鬼怒川グランドホテル夢の季の料理長であり、栃木県日本調理技能士会連合会会長の須貝様からのご招待です。季節や自然の不安定さを理解して使ってくださる料理長には本当に感謝です。
私たちは生産する原木椎茸はもちろん、ワインを通しても様々な食と出会う暮らしをしています。こうした行事を拝見することで、食材を尊ぶ心を決して忘れてはならないものであり、これからも丁寧に原木椎茸や葡萄と向き合って行かなければならないと強く心に思う節目となりました。
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