Hinoe色の日々vol,30
- hinoe.norico

- 7月18日
- 読了時間: 5分
更新日:7月25日
「誰のためでもなく、ただ未来へと種を蒔く」
こんにちは。
今週は台風の影響でさまざま予定が変わった方が多いのではないでしょうか?
直撃ではなかったものの、急に晴れ間が見えたり、土砂降りになったり、強風にあおられたり…っと、まさに台風の影響を色濃く残したお天気でしたね。

温暖化の影響からか、近年は台風の勢力が大きくなってきて、線状降水帯や竜巻なんてあまり耳にしなかった言葉もよく聞かれるようになりました。今回も岐阜や静岡で竜巻のニュースがありましたね。
竜巻といえばジュディー・ガーランドのオズの魔法使いですね。竜巻なんてカンザスあたりの出来事だと思ってました。

キラキラの赤い靴のかかとを打ちながら「おうちに帰りたいっと」3回唱えると元の世界に戻れるんですよね〜。私も、飲んだ帰りににタクシーに乗るのも面倒くさくて、やってみたけどお家には帰れませんでした笑。1番印象的なシーンは、東の魔女の黒と白のボーダーの靴下に赤いルビーの靴。足が溶けて無くなっちゃうシーン!あれは怖いっという反面、ボーダーに赤い靴の組み合わせ、とても可愛くて若い時真似して履いたな〜。西の魔女の女優さんも本当に魔女顔で、緑の顔が怖かったな〜。
あ!気づいたら思い出散歩に出掛けてしまっていました。失礼しました(笑)
時代は戻って現代へ笑笑
Hinoeの畑です。こちらは姿川左岸のカべルネ・ソーヴィニオン。姿川は宇都宮の西部を縦断する川です。

こちらは除葉前

葉っぱ数枚で味わいが変わるって、ワインとは本当に不思議な飲み物で、そして、その私たちの小さな手仕事に気づいてくださるソムリエさんやワインラバーの方々の繊細な感性にも毎回感動するものです。大事に大事に…時には厳しく、日々考えながら葡萄栽培しています。
さて、7月は地域のフリーペーパー『Mia』さんに椎茸で協力しました


こちらに協力させていただいたのは、少し前にワインをお求めにいらしたお客様が、一緒に販売している乾椎茸にも興味をお持ちくださり、「原木椎茸の作り方」について少しお話しする機会があり、そのやりとりの中で、ふと感じたことがあったからでした。『原木椎茸』はまず原木となるコナラやクヌギを育てることから始まります。つまり、その種であるドングリを蒔き、栽培することから始めます。蒔いたドングリは約20年後に椎茸栽培にちょうど良いサイズになり、切り倒し、椎茸菌を植え付けそして収穫となります。(切り倒した後の切り株からはひこばえと言って新たな芽が出て、また原木になります。なので、切り倒して木を殺してしまうんではないんです。この話はまた後日機会をみて詳しく…)

話は戻って、原木の栽培に20年かかるということはaround50の私たちが今、蒔いているドングリはギリギリ自分達で切ることの出来る木に成長するかどうか?くらいなんです。そんな椎茸の説明をした時に、お客様からは「わー、生きてるうちには椎茸ができるかどうかわからないなんて、ドングリを今から蒔いても仕方ないね〜」なんて感想をいただいたんです。そうなんです、現代の感覚だったら本当にそう思うんですよね。けど、私たちの師匠は70代、それでもドングリを蒔いているんです。農業ってそうゆう事なのかな〜っと。『自分』とか『誰か』とかそんなにハッキリした相手がいる訳ではなく、そこに息づく生き物のためにできるだけの手立てをして繋いでいく。農林業とはきっと、人間のためだけではなく、環境そのものを未来へと手渡していく営みなのだ。と、師匠が教えてくれている気がしています。そんなふうに栽培されている『原木椎茸』。これはひとつの食文化だとも思うのです。原木椎茸という食文化や、それを支える自然環境の大切さに少しでも触れてもらえたらと思い、今回この読者プレゼント企画に参加しました。当選された方は原木椎茸、楽しんでいただけたら嬉しいです!

乾椎茸、戻して煮物〜なんてこの時期は暑くて想像できないですが、スライス椎茸はめんつゆにつけておくだけで椎茸の旨みがググッと出て美味しいワンランクアップのめんつゆになりますし、ホールは戻してお出汁と醤油とお酢でキノコのマリネなんかにするとさっぱりと冷やして美味しい。冷奴に乗せても、それこそ麺のつゆに具として使っても最高です!通年で様々なキノコが出回る昨今ですが、そのうちの一つに原木椎茸を加えてみてください。ワンポイントとしてはキノコは3種以上を合わせると旨みが倍増するようです。ぜひお試しください!
そんな食卓に思いを巡らせつつ、ふと窓の外を見ると、強風で木の葉が煽られて、いつも見える山の景色と随分違って見えました。
悪天候のだった週、待ちに待った週末がやってきたー!今夜は産地の個性を表すというシャルドネを少し冷やして頂こうかな〜と思います。宇都宮の気候と、今夜頂くワインの産地の気候を対比しつつ、その生産地域をGoogleアースで見ながら飲むと、ほんの少し旅した気分になりますね。
みなさまはどんな一杯を選びますか?楽しい週末の夜に乾杯!
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週末の夜、今夜はどんなワインを飲もうかな〜なんて思いながら読んで頂けたら嬉しいです。
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