Hinoe色の日々 vol,16
- hinoe.norico
- 5月2日
- 読了時間: 3分
植菌の終わりに思うこと
こんにちは。
午後から雨の予報だったのに8時ごろから降り始めた雨。実は少しホッとしています。
連日の晴天は、早く畑に出なさい!ほら!早く畑に出なさい!っと肩を押されている様な気がして、ずいぶんスパルタだな…なんて思う日もあるんです。
とはいえ、雨が続けばもちろん文句を言い出す始末なので、人間とは…いや、『ワタシ』は如何にワガママなものか…っと時々反省したりもしています。
さて、畑はちょうど雨前の5月1日に椎茸の植菌が終わりました。

看板犬のせんもお手伝い頑張ってくれました。
さて、周りでは藤の花が咲き始めました。
藤の花が咲くこの季節に、椎茸づくりの終わりと、自然の変化について、少しだけ思うことを綴ってみたいと思います。

毎年GW頃に満開になる藤の花。温暖化とはいえ、ひとつでも去年と同じ時期に花をさかせてくれる彼女たちは私達に安心を与えてくれます。
この藤の花が咲くと原木椎茸の自然子は終わりの季節を迎えます。この頃に採れる椎茸を『藤子』っと呼ぶんです。なんか素敵な表現だなーっと椎茸作りの好きなところのひとつです。とはいえ、もうここ何年か藤子は採れていません。っというのも、自然栽培の原木椎茸は私達が椎茸を始めた10年前頃は春は3〜4回収穫ピークが訪れたものでした。大量の収穫コンテナを持って山に入り、朝から夕方まで夢中で椎茸を採るというのをシーズン中に数回繰り返すのです。
ですが、今は温暖化の影響で椎茸が出る温度帯が減っているんです。つまり、ここ数年よく耳にする『春と秋がなくなった』という言葉にするとわかりやすいでしょうか。春らしい気候の長袖一枚で少し肌寒いけど気持ち良い…そうですねスプリングコートを羽織ってちょうど良い!なんて日が続いてくれると椎茸も出やすいんです。最近は寒い季節がすぎると急に暑くなって半袖一枚!太陽の日差しもジリジリする様な日に様変わり。
椎茸は急な温度変化は芽が出にくくなります。そのため、2019年頃を境に椎茸の収穫ピークは春は1回程度になってしまいました。もちろん、施設栽培に切り替えて収量を安定させていく方法もありますが、私達の考える椎茸栽培は今の自然栽培をして、乾椎茸の文化を繋いでいく事が大切だと考えいます。

今年は獣害も多そうだなー。前途多難な予感をひしひしと感じています。


重い獣が歩いたことが一目瞭然。猪かな?鹿かな?猟友会の方に罠を仕掛けて頂きました。もしも罠にかかったら、猪肉か鹿肉のお裾分けが来るかしら…それもまた楽しみ。
動物との共存は命を無駄にせず、美味しく頂くことも大切だと感じています。
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